ならしの山の会ホームページ 2010年度山行記録

双六集中(夏合宿)

表銀座隊
山行日:2010/08/12-15
参加者:大橋(記録)
コースタイム
08/12 曇りのち雨と台風
中房温泉(6:00)~燕山荘(10:45)
08/13 曇りのち雨
燕山荘(5:00)~大天荘~西岳~殺生ヒュッテ(14:30)
08/14 雨
殺生ヒュッテ(6:45)~槍ヶ岳山荘(9:30)~槍平山荘(12:00)
08/15 曇り
槍平山荘(5:30)~新穂高温泉(8:30)

1日目(8/12)

無題
無題
無題

台風4号が迫って来ている。初の単独行動で、槍ヶ岳縦走。計画段階から「大丈夫かオレ・・・」と自問自答してきたのだが天気にも見放されたかと苦笑いする。

ムーンライト信州81号にて4時53分穂高駅着。ホームに降り空を見上げると朝日で雲が紫色に見え、風は強く暑くはないが蒸す感じだった。乗合タクシーで中房温泉に到着。 到着直後に雨が降り出してきて、既に30人以上はいると思う登山客らが準備に取り掛かっていた。6:00に中房温泉出発。始めからきつい登りが続く。第一、第二、第三、富士見ベンチと順調に進む。休憩場所もここらでとった。合戦小屋では多くの人達が休憩をしている。食べるつもりはなかったがスイカを食べた。きつい登りのせいかよりおいしく頂きました。合戦尾根にはいってからは雨脚も強くなってきて、燕山荘に着いた時には天気はかなり荒れており、ほとんどの人は小屋に逃げ込むように入り込んでいた。今日は大天荘までの計画なのだがとりあえず燕岳に行き、様子をみて決めようと思い空荷で燕岳に向かった。登頂して思った、行かなくても良かったと。天候は最悪、景色はなし。足先までずぶ濡れだし寒い。あれだけ人がいたのに燕岳で出会った人は3人だけ。台風4号はさらに勢いを増す。さっさと戻りテントを設営、本日行動終了。燕山荘のテン場は稜線に比べると雨風はそれほどきつくはなく意外にも広かったと思います。*携帯電話(auはなんとか通じる電波状況でした。)


2日目(8/13)

無題
無題

3時起床5時出発。天気は曇り、風は少し強い程度。大天荘手前までの稜線はしっかり見える。燕山荘から喜作レリーフまではなだらかなアップダウンで気持ち良く歩けました。喜作レリーフから大天荘に向かう。大天荘はガスにまかれており景色はなし。そそくさと 降りる。大天荘ヒュッテまできたらガスは晴れており、喜作新道を歩く。槍はガスで見えないが北鎌尾根はきれいに見え、常念岳もしっかりと見える。西岳まできたら天気回復していてガスはなく、槍ヶ岳、槍の肩、殺生ヒュッテ、大喰岳、南岳もしっかりと見えた。一本取った後、出発。西岳から水俣乗越までどんどん下る。足場の悪いところが多くなってきた。鎖場、梯子、気をつけて下る。まだ下るのかよと思うほどだ。東鎌尾根に入ると今度は急登の連続、ザックが肩に食い込んでくる。高度が上がってきたせいか息が続かない。槍が目の前にそびえ立っているが簡単には近づけてくれないか。ヒュッテ大倉まで10分と立て看板があるが15分以上かかった。結構フラフラ状態でヒュッテ大倉に着く。肌寒く、風も強くなってきた。殺生まで後少し。途中、水場を探したがトラバースルートに水場はなし。他の人たちは少し下ったとこの雪渓まで汲みに行っているみたいだった。ちなみに私は殺生ヒュッテで水を買いました。1リットル200円也。まだ槍ヶ岳は見えている。テント設営して行くぞと思い、テントをはり軽く休憩。10分程してからテントからでてみたら、いつの間にかガス、景色はなし、槍も見えません。行くか悩んでいるうちに雨がポツリポツリ・・残念、本日はここまで。*携帯:殺生ヒュッテでは電波は無。


3日目(8/14)

朝3時前、雨音で起きる。結構強いな、と思いながら朝食をとる。今日は双六キャンプ場に集まる日だ。暫く様子を見ていると雨風が強くなり、テント浸水もしてきた。燕山荘のテン場でも浸水しテントに穴を開けたがここでもまた切ってしまった。仕方がなかったのだ。手ぬぐいで吸わせて石橋幹事長のフライパンで8杯くらいすくえました。幹事長ありがとうございます。6時頃少し雨脚が弱くなったかと思いテント撤去。一度小屋に行きトイレを済まし6時45分出発。殺生ヒュッテから槍ヶ岳山荘に向かう。風も強いがまだこれぐらいなら行けると思い進む。槍の肩に到着。ここからも目の前の槍ヶ岳は全く見えない。雨風はかなり強い。小屋で様子を見て、槍の方に行ってみようと思い小屋を通りすぎ何も障害物がない状態になった瞬間、暴風雨が叩くように吹きあげてきた。そしてすぐに小屋に戻る。軟弱者であった。残念だが槍はあきらめよう、すぐに決めてしまった。ここまで来て登れずとは皆に笑われてしまうな、と思ったが仕方がないのだと自分に言い聞かせた。また小屋で天候の様子を見つつ次は双六方面、西鎌尾根に向かおうと試みた。最初から「この天候はやっぱまずいんじゃないの」と気持ちが弱腰なのがいけないのかもしれないが5分ほど降りて見た。やっぱりこの悪天候では無理と即座に判断、また小屋に戻り天候回復を待つ。コースタイムでは双六小屋まで3時間30分。かかっても4時間30分とみて9時半迄まで様子を見ることにした。時間迄待ったが天候は荒れる一方、双六集中はあきらめた。皆に心配をかけてしまうことも気になったが行き先を槍平小屋に計画変更して向かうことを決めた。もう小屋には人影がない、すぐに向かおう。槍の肩のテン場を通過。ここにテントを設営していたら早朝に吹き飛ばされていただろうと思うほどの雨風だった。暫く、誰もいない登山道を歩く。ガスで視界は悪く、雨風は下から吹き上げてくるが稜線程強くはない。ガレ場をジグザグに下りて行く。千丈乗越に向かう分岐点には山岳救助隊の携帯番号や医薬品と電池、粘着テープなどの非常用具の箱が置いてあった。さらに下りて行くと登山道が沢と化していた。初日から足の先までずぶ濡れだから構わないのだ。高度が下がってくると気温も上り、雨は強いが風も弱くなり、ガスも晴れてきて安堵感を感じた。休憩なしでさっさと下り、2時間半ほどで槍平小屋についた。小屋についてすぐに留守本の幹事長にメールする。auの場合、小屋の中では電波は悪い。小屋でなんとか計画変更のメールは飛んだがその後テントを設営して携帯を見てみるとアンテナ3本感度良好でした。すぐに石橋幹事長に電話して状況を確認、報告。朝には双六で自分以外のパーティーは全員集まっているということを聞いて申し訳ない気持ちになったがビールを飲んで取りあえず休憩した。この後はゆっくりと休んだ。

4日目(8/15)

5時半出発。3時間ほどで順調に下り新穂高温泉に着く。到着後、蛭田さんと連絡が取れ先にニューホタカで自分だけ温泉に入りその後、みんなと出会い帰路に着く。

今回の夏合宿、単独で行けて良かったです。計画通り進まずで皆さんにご心配お掛けしましましたが山も人も色々と学び、感じた合宿になりました。ありがとうございました。